ベトナム訪問 その3
CHINAプラス1、という戦略で、人件費高騰等のリスクに備えるため、
中国に進出している製造業が、第二の拠点をベトナムに置くことが
増えています。従来、ドイモイ政策による外資の導入は南部の
ホーチミン市(1975年の「サイゴン陥落」(現地では「サイゴン解放」)
後に名称が変わった)に多くの工場が作られ、工業団地が形成されました。
しかし、ここ3年ほどは、政府が意図的に北部のハノイ市中心に
外資導入を図り、キャノンやパナソニックなどの大規模工場が作られ、
さらに、市内でもホテル開発、マンション開発、ショッピングモール開発が
進んでいます。そのため、「三丁目の夕日」的な町並みと、
「お台場」のようなホテル・会議場・アパート・ショッピング施設の集合体とが
車で数分のところに併存しています。バイクやバスで遠くの工場へ通勤する人
がいる中で、裕福な家庭連れが大型のプラズマTVを購入している姿があります。
ベトナムのGDPは年率7%以上で成長しています。BRICsに続くとされる
「ネクスト11」諸国の中でも飛び抜けた成長率を誇っています。
しかし、外資の導入で、半ば強制的に農業従事者から工場へ移された人と、
工業団地の経営者や付加価値の高い商売をしている富裕層とが、
比較的近い地域内に併存している状況を見ると、
社会主義国家における「格差」問題を中国よりも急速に表面化させていく
と危惧します。
| 固定リンク | コメント (16) | トラックバック (0)


最近のコメント